よみもの蔵

【連載4】 精米ひとつで、香りも味もここまで変わる

日本酒の話になると、つい麹や発酵、杜氏の技に注目が集まります。でも実は、その前段階にある精米も、味わいを大きく左右する重要な工程です。関谷醸造では、この精米にもしっかり時間と手間をかけています。

お米は入荷のたびに状態が少しずつ違います。産地や品種、年ごとの特徴を過去のデータと照らし合わせながら分析し、その米に合った精米プログラムを組み立てる。そこにベテラン精米士の経験が生きています。

特に、摩擦熱が大敵です。熱がかかりすぎると米に負担がかかり、狙った酒質から離れてしまうこともあります。関谷醸造では、熱を抑えながら、お米を壊さず、硬く鋭く磨くことを重視しています。数字だけを見ると「何%まで削ったか」が目立ちますが、本当に大事なのは、「どう削ったか」です。



日本酒の香りや味わいは、精米の段階からすでに始まっています。完成した瓶だけを見るのではなく、その前にある米の表情を想像してみると、お酒の見え方も変わってきます。ひと口の奥にある、見えない仕事の多さにも気づいていただけるはずです。

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1 件の返信 (新着順)
アントン
2026/08/31 21:45

酒作りのご発信ありがとうございます。
以前蔵見学で見させていただきました。とてつもない時間がかかっていることにびっくりしていましたが、今回の記事にあるように、入荷の状況で精米度合いの調整は、やはりプロフェッショナルであると感動しています。ただ単に精米具合〇〇%と書かれていますが、その作り手の思いを描き味わっていきたいです。 ありがとうございました。