蔵企画

🍶酒の会「THE RICE」開催レポート

~米にこだわる、米を語る、米を味わう一夜~

2025年7月29日、当社主催の酒の会「THE RICE」が開催されました。今回のテーマは、ずばり“米”。昨今の米価格の高騰や食料自給の話題を背景に、私たちが日々向き合っている「米」について、深く掘り下げるひとときをお届けしました。


  (お写真はご同意をいただき掲載しております)

 

🌾米を語る:アグリ事業部 菅沼課長のトーク

 トークセッションでは、当社アグリ事業部の菅沼課長が登壇。

 当社が農業に参入した背景や、現在の取り組みについてお聞きいただきました。

 

• 農業参入のきっかけ

 2006年、遊休農地の増加や地元農家の高齢化、地域のテロワールを活かすために農業へ参入。法人の農業参入が可能になった時期でもありました。

• 現在の自社米比率

 使用している原料米の約1/4が自社栽培米。

 地元農家との連携を大切にしながら、持続可能な農業を目指しています。

• 今の田んぼの様子

 ちょうど出穂期(米の赤ちゃんが顔を出す時期)を迎え、高温や水不足の心配はあるものの、順調に育っています。

 草刈りや畔の管理など、病害虫予防のための丁寧な作業も欠かせません。

• 酒米づくりのこだわり

 精米時に割れない米を育てることが重要。

 生育環境が品質に直結するため、手が抜けません。精米時は低温でゆっくり丁寧に行います。


 

🌱当社の農業の特徴

1. 循環型農業の実践

 酒粕・ぬか・籾殻を地元の段戸牛・鳳来牛に与え、牛ふん堆肥を圃場に還元。

 米→酒→牛→堆肥→米という循環を構築。

2. スマート農業の推進

 KSASによる圃場管理、水田farmoによる遠隔水位・水温管理、ドローンによるたい肥散布など、IoT技術を活用。

3. モノからコトへ

 酒造りや農業を通じて、田植え・稲刈り・酒づくりなどの体験を提供。

 お客様の記憶に残る「コトづくり」を大切にしています。

4. 安全性への配慮

 国際認証「GLOBALG.A.P.」を取得。

 食品安全・環境保全・労働環境に配慮した持続可能な農業を実践。

 自社ライスセンターも稼働し、品質の担保も万全です。


 

🍽料理とお酒を愉しむ

旬の食材を使ったコース料理と、当社が誇る日本酒をご提供

  (お酒の名前  使用米    特徴)

「美」        山田錦   芳醇で上品な旨味

「但馬強力」  但馬強力  力強く個性的な味わい

「一年不動 青」   夢山水   爽やかな香りとキレ

「荒川silver」   みねはるか すっきりとした味わい

 

コースの締めで、釜炊きした酒米(夢山水)をご提供

お客様の声

• 「さっぱりしていて新鮮な味」

• 「温かくて美味しいが、冷めたらどうかな?」

• 「ごはんのお供があって良かったが、米単体だと難しいかも」

いわゆる旨味、粘りもっちり感はなかった。釜の蓋オープン!時の高揚感とは 裏腹な、複雑な表情のみなさん。

ごめんなさい。旨味はお酒の雑味になってしまいますから・・

でも、チャーハンやパエリアなどには合いそうです。

 

酒米を試食するとても貴重な体験となりました。

精米したお米をお土産としてお持ち帰りいただきました。

どんな風に召し上がったのか、気になります。


 

🗣会場の雰囲気

会場では活発な質問が飛び交い、参加者同士の会話も弾みましたね。

終始和やかな雰囲気に包まれていました。

「米」をテーマに、食・農・酒を通じて深く語り合う、豊かな時間となりました。

 

次回の酒の会もどうぞお楽しみに。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 

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